鍵を失くして彼氏の前でお漏らししちゃった

私はまだ6歳のころ、東京から岩手県の海側のエリアへとお引越しをしました。元々、父方の祖父と祖母の実家がそちらにあったのですが、父の転勤も重なり、「同じ岩手の近い地域なんだし、いっそ一緒に住もうか」ということで引っ越したのです。
私は当時、東京の世田谷区に通っていて、自宅から徒歩5分くらいの保育園に通っており、友だちもたくさんそこにいたため、子供心に「おじいちゃんたちは好きだけど、お引越しはいやだなぁ」と感じていたことを覚えています。

実際、こちらにやってきても最初は友だちも中々出来ず、私はとても寂しい思いをしていましたが、そこに近所の子が声を掛けてくれたのです。その子は私と違ってとても社交的な子で、何人か人が集まると自然にその中心にいるようなタイプでしたが、不思議なことにいつも私を遊びに誘ってくれました。
結局、私はその子に手を引かれて新しい友だちをたくさん作ることができました。そして、こちらに来て最初に声を掛けてくれたこの子は、その後私にとって一番大切な友人となったのです。

しかし、人は誰でも長所短所を持っているもので、この友人も「うっかり屋」というこまった欠点があり、それはお互いに大きくなった現在でも変わらず残っているのです。
先日も「鍵を失くして彼氏の前でお漏らししちゃった!」なんて相談を持ち掛けられ、「そんなのどうフォローしろっていうのよ・・・」と少し呆れてしまったこともあるのですが、自分がこちらでたくさんの友だちを得られる切っ掛けになったのはこの子です。「お互いさまかぁ」と自分を納得させつつ、私はまず「独り暮らしで鍵を失くさないようにするにはどうするか」と友人の相談に乗ってあげることにしたのでした。
なりすまし詐欺被害防止広報サイト